H30年度 東京都立西高校 推薦入試作文 解答例

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H30年度 東京都立西高校 推薦入試作文 解答例


(問題はこちらから。東京都立西高校HPより)


次のことばについて、あなたが感じたり思ったりすることを六百字以内で述べなさい。 

「問題を出さないで答えだけを出そうというのは不可能ですね。」 (岡潔)


解答例

 岡潔の言葉は、一見すると当たり前のことを述べているように見える。というのも、問題がなければ答えの出しようがないのはもっともだからだ。しかし、私は彼の言葉が、答えを出すばかりではなく、問いそのものを立てることの重要性を示唆していると考える。

 物事の進歩というのは、何らかの問題や課題が生じ、その解決策(答え)が与えられることによって成立する。この進歩の過程には、問いが立てられて、初めて答えが出るという構造がある。このときに大事なことは、答えを出す以前に、そもそも扱われるべき適切な問いが立てられることである。なぜなら、適切な問いがあって初めて答えが出るのであるし、有益な答えは、適切な問いからのみ得られると考えるからだ。

 たとえば、「A Iは役に立つか」という問いは、これからのA I利用において適切な問いとは言えないと思う。なぜなら、この問いからは肯定・否定の答えしか得られないからだ。そうではなく、立てられるべき問いは「A Iをどのように利用することが有益なのか」または「自分はA Iを役立てられるような人間なのか」というものであろう。こうした問いは、私たちの目的やあり方も問われる本質的な問いだと考えるからだ。

 以上より、岡潔の言葉から、私は問いそのものを立てることや、何を問題とするべきかを見極めることが、物事の進歩のためには重要だと考える。(568字)


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