都立西高校推薦入試 合格戦記②

この物語は、 サトウ先生と生徒Mさんの

二人が実際に会うこともなく(笑)、

都立西高校推薦入試合格を勝ち取るまで

の小論文指導における、リアルな二人の

戦いの記録である。 

前回の戦いはこちら。

都立西高校推薦入試 合格戦記① 




H27年度「わたしたちはしばしば、できないことを

見つけることによってできることを発見する。」

(サミュエル・スマイルズ)


一見すると矛盾しているように見える

サミュエル・スマイルズのこの言葉

をどう解釈するか。  

「できないこと」→「できること」

この矛盾を整合的に解釈するため

の思考が問われます。

大人でも問われたらすぐに答えられるかどうか…。


Mさんはこんな論述を提出してくれました。 


Mさんの実際の解答(抜粋)

人はいきなり自分の特技を知ることはできない。

様々なことに挑戦してみて、だんだんと自分の傾

向がわかってくる。そして、自分の得意なことと

出会う。つまり、スマイルズは「できること発見

するためには、むしろ積極的にできないことを見

つめなければならない。」と言っている。 



 あうー。

がんばって、スマイルズの言葉を解釈しようと

しているのはわかるんだけどなぁ…。

容赦なく突っ込まざるをえない。

遠慮なくいきますからね!えいやっ!



サトウの実際の指導 L1-5(Lは行を、数字は行数を示します):

「得意なこと」と「できること」は異なります。なぜなら、得意でなくともできることはあるからです。冒頭の論点の提示において、「得意なこと」の議論から「できること」へと内容のすり替えが起きてしまっています。したがって、特技や得意な事柄から話をはじめるのではなく、「できること」/「できないこと」の対比で議論を始めたほうがよいです。課題文の言葉を解釈にあたって、正確な言葉の理解ができるように一つ一つの表現に注意しましょう。



都立西の問題は、まず課題文を正確に把握すること

が大事なんですね。さらに課題文は短くかつ抽象的

ですから、一つ一つの言葉の意味を概念として正し

く理解し、そこから具体的な事柄を思考することが

できるかが問われます。  


たとえば、H24年の問題。 

「単純であることは、究極の洗練である。」 

(レオナルド・ダ・ヴィンチ) 


「単純」、「究極の」、「洗練」といった言葉の

意味を理解し、この言葉が具体的にどのような事

態を説明しているのかを解釈する必要があります。

 

この言葉をどう解釈します? 

大人のみなさんも考えてみてください。

簡単な問題ではないことがわかるでしょう。  


言葉を正確に理解し、解釈し、

自分の見解を述べる。 

これができるようになるまでには

時間がかかりますねぇ。 

 Mさんもこの点は最後まで苦労しました。 


このときも、まだまだ道が遠いと思うサトウ先生なのでありました。 



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