H29年度 東京都立西高校 推薦入試作文 解答例

【哲学博士による都立推薦小論文道場】受講希望の皆様へ  


平成29年度 
東京都立西高校  
推薦選抜にもとづく作文 
解答例


(問題はこちらから。東京都立西高校HPより)



次のことばについて、あなたが感じたり思ったりすることを六百字以内で述べなさい。

「世界は『のっぺらぼう』である。」

(西江雅之)


 世界は「のっぺらぼう」どころか、各々の事物がそれらに固有の姿を持って現れているように見える。はたして「のっぺらぼう」とはどういうことだろうか。私たちは外界の対象を、「ことば」を用いて区別している。いわば、世界を「ことば」という網の目で分節化していると言えるだろう。しかし、この分節の仕方が絶対的ではないことにも私たちは気がつく。

  たとえば、私は学校の授業のなかで、外国では虹が七色ではないことを知った。日本では七色からなる虹が、他の地域ではそれが五色だったり、二色のみに分けられていたりするということだった。つまり、対象の分節の仕方が「ことば」によっては異なるのだ。同じ対象、同じ世界を目にしているはずなのに、私たちが見ているものは異なるようだ。他方、「ことば」がなければ世界は区分されず、一つの連続したあり方をしているのだとも考えられる。すると、「世界が『のっぺらぼう』である。」という言葉にも頷くことができる。

  私はこの言葉が逆説的に、「ことば」によって世界の分節の仕方が異なるということを言っているのだと考える。この分節の仕方の違いが文化の違いということになるのだろう。以上より私は、自分の物の見方や考え方を当たり前だとは考えず、多様な世界のとらえ方があることを知り、世界の様々な人々と交流していくことが重要だと考える。 (561字)




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